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雨とPerfect days

観に行こうと決めていた。

でもその日は朝から雨で一瞬迷ったけど、用事ついで行くことにした。

これを逃すと映画館での上映も終わり、DVDや配信になるまでの時間を悶々と過ごすことになる・・そう思うと急ぎ足になっていた。


前情報が多かった。某ラジオ番組では「この映画を観に行った。平山は私よりおそらく給与が少ないのに私よりも豊かな生活をしていた。嫉妬した」というような、番組リスナーからの感想を聞きたくなくても聞いてしまった。


そんなこんなでやっと観れたPerfect days。

地味だけどなんだろ、観終わった後にもう一回観たいというか、ずっと観ていたいと思っていた。

自分が完全に映画の中にいて、私はもう平山だし、平山があの場所で暮らしていると思うと、なんか自分もまたなんとかやっていける気がした。


何に充足感を感じるかなんて人それぞれだし、それをわかっている人の人生は豊かだと思う。

私は音楽に触れられる環境があればほぼ満足だ。これは離婚の時に自分にとって幸せとは何かとものすごく考えさせられたからだ。禅や仏教の本を改めて読み、いやでも自分と向き合った。

一般の「幸せ」の基準とは私はかけ離れていると思っているので、平山の生き方に共感できた。


帰りも雨が降っていた。

ピンクの折り畳み傘がひっくり返りそうなビル風。

今沖縄は、雨が足りない、水が足りない。

このままだと断水かなぁ・・・

昔、断水を実施する程雨が降らなかったことがある。その頃に雨乞いの踊り「クイチャー」を運動会で親たちが踊ったら途端に雨が降った記憶がある。

偶然かもしれないけどね。


先日、以前お世話になった須藤さんがオーナーを務める「New folk」レーベルの5周年イベントに出演させてもらった。

須藤さんとはしばらくお会いしてなかったのですが、今回ご一緒できてほんとありがたいです。

台風クラブも家主も、グッドメロディで皆さんいい人でした・・ありがとう。


「ギター1本でフロアを揺らす」という当初の目標がこの日達成できて、びっくりした。

あ、これをやりたかったんだと。しあわせです。

聞いてくださったみなさん、ありがとう。


♪ ♫


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